「スポットライト」
皆様ご無沙汰しております、和太鼓おかげです。(毎ページこの文言で始まる気がします。更新頻度の低さが如実に…笑)
我々和太鼓おかげは令和元年に愛知県立松蔭高校和太鼓部28期OBOGが立ち上げたチームです。以来、原点である松蔭高校和太鼓部とは交流をさせていただいております。
昨日・本日と、松蔭高校和太鼓部創部35周年を記念しての特別公演、「晴レの日に」が津島市文化会館において公演されました。
「晴レ」=「ハレ」は日本民俗において特別な日、非日常を表す概念です。
今年卒部される34期生は入学時から、コロナ禍において満足な演奏活動もできなかったことと思います。それでも二年半を駆け抜けた彼らの集大成であるこの日は、その部活人生において、一番の「晴レの日」に違いないでしょう。
執筆しております安藤は両日ともに観覧しましたが、一年生のフレッシュさ、二年生の秘めたるポテンシャル、三年生のクオリティに度肝を抜かれました。何よりも全員が本当に楽しそうな顔をしながら演奏していたことが、松蔭高校和太鼓部らしさを表していると、気づけば涙が溢れていました。
コラボしていただいた田楽座座長、中山さんにも「かっこよさ、美しさはまず素晴らしい。ただ、何よりも太鼓を打つ、舞う、唄う楽しさを表現している」と、同様のコメントをいただいておりますので、この感動は皆様に自信をもって伝えられます。笑
もう一つ。
アンコール演奏前、部長さんでしょうか、緞帳の前でMCをされていた時のこと。
上記の「晴レの日に」の由来を説明されながら、「ご覧いただいたお客様方にも晴れ晴れとした気持ちになってお帰りいただきたい」と仰っていました。
我々和太鼓おかげも高校時代から目の前のお客様に楽しんで帰っていただきたい。そう願って演奏しております。部長からこのような言葉が自然と出てきたことに、和太鼓部に連綿と受け継がれる文化・意志を感じ、同じく鳥肌が立つような感動を覚えました。
さて、表題の「スポットライト」。同じく部長さんのお話でありました話題です。
「二年半駆け抜けてきた最後のこの舞台で、キラキラしたスポットライトに照らされて、今から最後の曲を披露する。この曲が終わればスポットライトは消されて、舞台から降りて、ただの普通の高校生に戻る。」
我々もそうでした。最後の公演、演奏。最後の一打を打てば終わってしまう。この駆け抜けた二年半のゴールを迎えて、その先にある新しい道はこれまでの華々しい、スポットライトに照らされた道ではないかもしれない。終わるな。終わってくれるな。と。そう強く念じたのを未だに覚えています。
その後各々がそれぞれの道を歩み始めたのは言うまでもありませんが、振り返って思うことは、スポットライトは常に自分の人生にあるということです。
舞台は、あくまで人と関わる一つの手段でしかありません。目の前の人を楽しませたい。感動させたい。隣にいる仲間とともに笑いあいたい。喜びあいたい。その気持ち、信念を持った人々が演者と呼ばれ、スポットライトを当てられるのではないでしょうか。それは和太鼓に限らず、仕事や、日常や、家庭や、いろいろな場所で同じです。すべての人々が人生という舞台に立ち、スポットライトを当てられている。特に、この二年半、ずっと頑張ってきた34期の皆さんにおいては、今後も必ず人生のスポットライトはあなたを照らすはずです。
どこに行っても、何をしていても。
もしも、あなたが和太鼓という手段でもってスポットライトを浴びたいのであれば、少なくとも、私たちはその場所を必ず用意して待っています。
末筆とはなりましたが、改めまして、この度の公演における御盛況、また総合文化祭郷土芸能部門(和太鼓部門)最優秀賞・文部科学大臣賞 受賞、並びに34期生卒部、本当におめでとうございました。
八月下旬に行われる東京公演に向かわれます皆様におかれましては、お疲れの残りませんよう、どうかご自愛ください。
和太鼓おかげ 安藤
P.S. ホントにいつでも大丈夫なので連絡してね!!!!!!!!!!!!
0コメント